他山の石の間違いやすい意味は何?正しい使い方や類語・英語もチェック!

最近、いろんな言葉の誤用が甚だしいようです。
言葉の間違いはいつの時代もついて回るのですが、
文化庁のHPでも色々と連載があったくらいですから
やはり僕たちも気にしていく必要があるかも知れません。

というわけで、今回は、他山の石について調べようと思いました。
でも、いざ思い返してみると、他山の石って褒め言葉でしょうか。

対岸の火事みたいな意味でしょうか。

どんなことに対する慣用句なのでしょうか。
よその石をどんなことに役立てるのでしょう
よその山の石を持ってくるなという意味でしょうか。

今一意味をつかみにくい言葉でもあります。
今回はこの他山の石を正しい意味の他語源使い方
類語等も調べてきました。
よろしくお願いします。

まずは意味から見ていきましょう。

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意味

他山の石の意味は、次のようになります。

他山の石とは、よその山から出た粗末な石でも
自分の持つ宝石を磨くのに役立つという意味が
元々の意味になります。

そこから、他人のつまらない言動も自分の修養に
役立つという意味になりました。

自分の宝石を磨くのに粗末な石を使ったところから来た慣用句
だったのですね〜!
これが、正しい意味になります。

では、よく間違いやすい意味には、どんな意味があるのでしょうか。

間違いやすい意味
  • 他人の良い言動は、自分の行いの手本となる。
  • 自分とは、関係が無い出来事としてとらえること。
  • この二つの意味が間違いやすい意味のトップになりますね。

    文化庁の資料のアンケートの結果では次のようになりました。

     平成16年度の「国語に関する世論調査」で,「他山の石」の意味を尋ねました。
    結果は次のとおりです。(下線を付したものが本来の意味。)

    (ア)他人の誤った言行も自分の行いの参考となる・・・・・・・・・・・・・・ 26.8%
    (イ)他人の良い言行は自分の行いの手本となる・・・・・・・・・・・・・・・・ 18.1%
    (ウ)(ア)と(イ)の両方の意味で使う ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5.5%
    (エ)(ア)と(イ)のどちらの意味でも使わない ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22.4%
    分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27.2%

    (ア)が正解なのですが、(イ)や(エ)の間違いも多く
    年代別の結果では、10代後半で(イ)の意味を選ぶ人が多い結果ともなっていました。

    これには、類語でもある「人の振り見て我が振り直せ」と違って「他山の石」が
    字面を見てもわかりにくい言葉でもあるのではと考えられています。

    ちなみに、対岸の火事とは、人の事に無関心なことを指しています。
    なので、他山の石とも意味は違います

    なるほど!!!

    ではこの中で何の漢字が人の誤った言動を指しているのでしょうか。

    実はこれは、がこれに当たります。

    其処で石の意味を見てみましょう。

    石の意味

    実は中国由来の言葉では、よく「石」を、次のような意味で使います。

     

  • 「とるに足らない粗末なもの」
  • 「比較にならないような物事」
  • 例えば、以前書いた玉石混淆等も同じ意味で「石」が使われていましたね。

    玉石混淆はこちら→

    実は、「」が人の誤った言動を指していたのですね。

    よくわかりました。
    間違いやすい言葉でもあるので注意して使わないといけませんね!!

    でもどんな故事からきた言葉なのでしょうか。
    気になります。
    というわけで簡単に語源を見ていきましょう。

    語源

    他山の石という言葉が一般的になった由来というのは
    どんな話からきたものなのでしょうか。

    実は、他山の石の故になったのは、『詩経』の中の「鶴鳴」という詩がもとになります。
    書き下ろしは次のようになります。

    書き下ろし
    鶴九皐に鳴いて、声野に聞ゆ。
    魚潜んで淵にあり、あるいは渚にあり。
    楽し、かの園、ここに樹檀あり、その下これタク。
    他山の石、以って錯となすべし。

    鶴九皐に鳴いて、声天に聞ゆ。
    魚渚にあり、あるいは潜んで淵にあり。
    楽し、かの園、ここに樹檀あり、その下これ穀。
    他山の石、以って玉を攻むべし。

    日本語訳は次のようになります。

    日本語訳
    鶴は深い谷間の沢にいても、その声は上の野原に響いてくる。
    魚は、今は水に潜っていても、やがて水際に姿を見せる。
    私が庭で育てている檀(まゆみ)の木もやがて見事に伸びて人目をひくだろう。それが楽しみだ。
    その木の下にはタク(他の木の枯れ枝や落ち葉)を埋めて肥やしにする。
    枯れ枝や落ち葉も若木を肥やす役に立つ、
    よその山で取れた粗悪な石も、砥石とすることができるということだ

    鶴は深い谷間の沢にいても、その声は天まで届く。
    魚は水際に遊ぶが、あるときはまた深く水に潜ってしまう。
    私が庭で育てている檀の木もやがて見事に伸びて人目をひくだろう。それが楽しみだ。
    その木の下には穀(からたち)などの雑木を植えて支えにする。
    雑木も使い方では役にたつ。
    よその山で取れた粗悪な石でも、玉を磨くために使うことが出来るということだ。

    なるほどねー。
    この詩で歌われるようになってから、
    後世に残るようになったのでしょうかね。

    もしかしたら、書物で残らないまでも、一般的に使われてきたのかもしれません

    深いですね。
    では今見てきたことを踏まえながら、使い方を見ていきましょう。

    使い方

    まずは例文を見ていきましょう。

    朝日中央銀行は、この事件を機に闇の勢力との関係を断ち切る努力をしているが、総会屋に利益供与しているのは、朝日中央銀行だけではない。 この事件を他山の石とすることが、銀行業界全体に求められている。
    高杉良『呪縛 金融腐蝕列島II(下)』より引用

    成否の原因は恐らくここにあろう。 鷹山が重喜の失敗を他山の石としたことも考えられる。 後進の前人にまさる利点だ。
    海音寺潮五郎『列藩騒動録(三)』より引用

    日常では、次のような使い方になります。

  • 私の今回の成功は、過去の先人の失敗を他山の石としてきたからだ。
  • 君には、私の失敗を他山の石にしてほしい。
  • 注意するのは、他山の石という言葉の中に参考にするとか取り入れるという意味をすでに含んでいるので
    他山の石とするで意味が通じます。

    では、先程も「人の振り見て我が振り直せ」という類語を見ましたが、
    他には、どんな言葉があるのでしょうか。
    また英語では似た表現はありますでしょうか。

    そのあたりを見ていきましょう。

    類語・英語

    まずは、類語から見ていきましょう。

    類語

    他山の石の類語は他にも以下のようなものがあります。

  • 反面教師(はんめんきょうし)
  • 反面教師の意味はこちら

  • 上手は下手の手本下手は上手の手本(じょうずはへたのてほんへたはじょうずのてほん)
  • では次に英語ではいかがでしょうか。

    英語

    英語では以下のようになります。

  • object lesson
  • Let this be an object lesson to you.
  • 直訳すると、この事をあなたの学びにしなさいという意味になりますね。
    よくわかりました。

    今回は、よく使われる慣用句の他山の石を見ていきました。

    では、簡単にまとめていきましょう。

    まとめ

    今回は、「他山の石」を見ていきました。

    最初は、他山の石自体の意味を見ていきましたね。
    間違いやすい意味も文化庁のデータを使って見ていきました。
    その次には、「石」自体の漢字の意味を見ていきました。

    由来も見ていきました。
    詩経からの出典でしたね。

    例文を使って使い方も見ていきました。
    間違いやすい意味に注意しながら、使う事が重要でした。

    類語には反面教師もありました。
    簡単に英語も見ましたね。

    人の行動を参考にする類の言葉が多いのはそれだけ人生では
    重要なことなのかもしれません。

    間違いを参考にしながら、自分を磨くことで
    その間違いや失敗も失敗ではなくなると私は考えます。

    今後よりいっそう自分を磨いていくこともしていこうと思います。
    最後までありがとうございました。

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