塞翁が馬の意味は?本当の由来って?原文・英語・類語もチェック

人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)とはよく言ったものです。

この間誰かが言ってました。

でも、本当の意味を分かって皆さん使っていますか。
どんな話が由来なのか知っていますか?

塞翁って誰なんでしょうか。

どんなだったのでしょうか。
その馬がどうしたんでしょうか。

英語ではどんな表現をするのでしょうか

いつもいつも疑問は尽きません。

という訳で今回は人間万事塞翁が馬の塞翁が馬(さいおうがうま)について調べて来ました。

まずは意味から見ていきましょう。

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意味

この塞翁が馬の意味は次のようになります。

人生の幸・不幸は、転々として定まらず、
幸福も喜ぶに足らず不幸もまた悲しむにあたらない事の例え

この中に出てくる塞翁は、実は前に出てきたほくそ笑む(ほくそ笑むの説明はこちら)に出てくる北方の要塞近くに住んでいた老人の事です。

その老人が飼っていた馬という事です。

塞翁が馬は、北叟でもある塞翁という人が飼っていた馬だったのですね。

ではこの馬がどうなった話が、
この意味の由来になったのか見ていきましょう。

由来

ちょっと長くなりますが、私は好きな話なのでお付き合いください。

まずは、原文で見ていきましょう。

原文

近塞上之人、有善術者。馬無故亡而入胡。
人皆弔之。其父曰、此何遽不爲福乎。
居數月、其馬將胡駿馬而歸。
人皆賀之。其父曰、此何遽不能爲禍乎。
家富良馬。其子好騎、墮而折其髀。
人皆弔之。其父曰、此何遽不爲福乎。
居一年、胡人大入塞。
丁壯者引弦而戰、近塞之人、死者十九。
此獨以跛之故、父子相保。
故福之爲禍、禍之爲福、
化不可極、深不可測也。

原文だと中々わかりずらいかもしれません。

次は書き下ろし文にしてみましょう。

書き下ろし
塞上(さいじょう)に近(ちか)きの人ひとに、術(じゅつ)を善よくする者もの有あり。
馬(うま)、故(ゆえ)無(な)くして亡(にげ)て胡(こ)に入(い)る。
人(ひと)皆(みな)之(これ)を弔(とむら)う。
其(そ)の父(ちち)曰(いわ)く、
此(これ)何遽(なんぞ)福(ふく)と為(な)らざらんや、と。

居(お)ること数月すうげつ、其(そ)の馬、胡の駿馬(しゅんめ)を将(ひきい)て帰る。
人皆之(これ)を賀(が)す。
其の父いわく、
此何遽(なんぞ)禍(わざわい)と為る能(あた)わざらんや、と。

家良馬(りょうば)に富(と)む。
其の子、騎(き)をこのみ、堕(お)ちて其の髀(ひ)を折(お)る。
人皆之れを弔(とむら)う。
其の父曰(いわ)く、
此何遽福と為らざらんや、と。

居(おる)こと一年、胡人(こひと)大(おお)いに塞(さい)に入る。
丁壮(ていそう)なる者は弦(げん)を引きて戦い、
塞に近かきの人、死する者もの十に九。
此れ独(ひとり)跛(は)の故(ゆえ)を以って、
父子(ふし)相(あい)保(たも)つ。
故(ゆえ)に福の禍いと為り、禍いの福と為るは、
化(か)極む可(べ)からず、
深(しん)測(はか)る可(べ)からざるなり。

長い話ですが、現代語訳を見ていきましょう。

現代語訳

現代語訳ではこうなります。

北の砦の近くに住んでいる人で、占いに精通している者がいました。

(飼っていた)馬が理由もなく逃げて(となりの国の)胡に行ってしまいました。
人々は皆これを(気の毒に思って)なぐさめました。

その老人が言うことには、
「これがどうして幸福にならないと言えようか、いや、きっとなる。」と。

数ヶ月たって、その馬が胡の駿馬を連れて帰ってきました。
人々は皆これを祝福してくれました。

(しかし)その老人が言うことには、
「これがどうして禍となることがありえないだろうか、いや、きっとなる。」と。

(老人の)家は、良馬が増えました。
その(老人の)息子は乗馬を好み、
(乗馬中に)落馬して太ももの骨を折ってしまいました。

人々はこれを見舞いました。

(しかし)その老人が言うことには、
「これがどうして幸福にならないと言えようか、いや、きっとなる。」と。

(それから)1年が経ち、胡の人が大軍で砦に攻めてきました。

体の丈夫な若者は、弓を引いて戦いましたが、
砦の近くの人で、死者は10人中9人になりました。

この老人の息子だけは足が不自由なことが理由で、父子ともに無事でした。

こうしたことから福が禍となり、禍が福となる、
その変化を見極めることはできず、その奥深さを測ることはできないのです。

深い話ですね。

簡単にすると次のようになります。

まずは、塞翁さんの馬が逃げた。

しばらくして帰ってきたら
良馬をたくさん引き連れて帰ってきた。

馬になるのが好きな子供が乗って大怪我をした。
そしたら戦に行かなくて済んだ。

周囲の人はその事の度に喜んだり慰めたりしたけれど
塞翁さんは、良い時には悪い事が起こるかもといい
悪い時には幸福に繋がるかもと淡々としていた。

すぐ幸不幸を目先だけですぐ一喜一憂(一喜一憂の説明はこちら)してしまう事が多い事を戒めた言葉なのです。

英語では、同じような表現はあるのでしょうか。

英訳

英訳では次のようになります。

  • Joy and sorrow are today and tomorrow.
  • (今日の喜びは明日の悲しみ)

    とか

  • Inscrutable are the ways of Heaven.
  • (天のやり方は、不可解である)

    になります。

    上の方は、幸不幸がめぐってくるようなイメージ
    下の方は、予想もできないようなことが起こるイメージですね。

    色々とあるんですね。

    では類語で、4字熟語とかあるんでしょうか。
    見ていきましょう。

    類語

    残念ながら、4字熟語では見つかりませんでした。

    でも、類語としては、

  • 怪我の功名
  • 禍福はあざなえる縄のごとし
  • が見つかりました。

    簡単な例文で使い方も見ていきましょう。

    使い方

    人間万事塞翁(さいおう)が馬と誰もが納得出来るような出来ないような理屈で自分を押し殺して、バンザイ、バンザイと誤魔化してはいたが、家にいるより戦争に行く方が危険が多いのは子供でもわかる。 白木の箱で戻っても文句をつけに行く場所がない。
    青島幸男『人間万事塞翁が丙午』より引用

    日常では、

    怪我をしたお陰というわけでもないが、嫌な仕事に行かなくて済んだのは
    正に塞翁が馬という事であろう。

    という風に使います。

    いかがでしたか。
    今回少し長くなってしましましたが、
    簡単にまとめてみましょう。

    まとめ

    人間万事塞翁が馬といわれる塞翁が馬は、良い事も悪いことも
    めぐってくるよ。という事のたとえでした。

    塞翁さんの馬が逃げて良馬を連れて帰ってきたけど
    その事で子供が大怪我をする羽目になるものの
    戦争に行かず生き残った。

    という話でした。

    其処から、禍福はめくる例えになりました。

    類語や英訳も見てきましたね。

    さすがに、漢文の元の話は長い話でした。

    実社会では、色んなことが起こります。

    人生良い事も悪いことも巡り合わせです。
    最近特に止まない雨はないとか特に感じます。

    忍耐や根気等はいつでも大切なことのような気がします。

    最後までありがとうございました。

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