乾坤一擲の意味と由来!使い方や類語もチェックしよう

この間、昔のビデオとか見ていたら、

乾坤一擲(けんこんいってき)の一戦

なんて言葉が聞こえて来ました。

あれ?

なんかさらりと聞くと、

「こんな意味かなー」

と予想がつくような気もしてしまいますが、
なんかひっかかるなぁ。

この言葉に使われている字の意味はいったい何?
どんな感じの一戦なんだ?

乾坤一擲ってややこしい言葉に聞こえるけれど、
どんな話が元の由来になっているんだろうか。

乾坤一擲ってややこしい言葉に聞こえるけれど、
由来は、何だろう。

他に簡単な言い方はないのかなぁ。

うーーーん。

調べてみよう!!

というわけで、いろいろ調べてきました。

まずは乾坤一擲の意味から見ていきましょう。

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意味

乾坤一擲の意味は次のようになります。

運命を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること。

なんでこのような意味になるのかというと、次のようになります。

」は「」を表し
」は「」を表しています。

その二つが合わさって
乾坤」で「天地」の意味になります。

「一擲」とはさいころを1回投げること
を表しています。

この二つで、天地を賭けて1回サイコロを投げること!!

となります。

其処から、運命を天に任せて、のるかそるかの大勝負をする
となりました。

なるほど!!
そうだったんですねぇ-。

サイコロの投げるのにも、

まぁ1回投げてみようか

というよりは、

この1回に、今までのすべてをかけて
投げてやる!!

という、覚悟を決めた勝負をする
という感じだと思います。

凄い気迫を込めた勝負という事です。

では、乾坤一擲の由来は、どんな話からきたのでしょうか。

由来を見ていきましょう。

由来

この乾坤一擲という言葉は、
鴻溝(こうこう)を過ぐ
 という詩の中に出てきます。

詩の原文は次の通りになります。

原文
龍疲虎困割川原
億万蒼生性命存
誰勧君王回馬首
真成一擲賭乾坤

書き下ろし文は次のようになります。

書き下ろし
龍疲れ虎困(くる)しみて川原(せんげん)を割(さ)く
億万の蒼生(そうせい)性命(せいめい)存す
誰か君王に勧(すす)めて馬首を回(かえ)さしむ
真成(しんせい)に一擲(いってき)乾坤(けんこん)を賭(と)す

解説すると次のようになります。

解説
この詩は、漢と楚の戦の一部を表したものです。

劉邦(前247~195)と項羽(前232~202)とは協力して
秦王朝を倒しましたが、その後相譲らず、

詩にいう「龍は疲れ虎は困しむ」状態におちいり、
そこで二人は題名にある「鴻溝」という河を境界線として、

以西を漢(劉邦の国名)、
以東を楚(項羽の国名)と取り決めました。

詩は韓愈がここを通過した時に漢と楚の戦いに思いをはせたものである。

天下を二分したことによって戦いは止むはずでしたが

項羽の兵は疲れ食料はとぼしく、しかも諸侯はこころを漢によせている、
いまこそ楚を亡ぼす天の時ではないか、

と劉邦に勧め、

西方へ帰ろうとしていた劉邦の馬首を東へ回さしめた。

劉邦もなるほどと合点し、約束を破り棄てて、

東へと移動してた項羽との一戦に乾坤を賭けて、
骰子(さいころ)を一擲したのである。

(『中国の故事と名言五〇〇選』・平凡社版)から抜粋。

正に天下分け目の大勝負を賭けたというわけです。

やっと組んだ和解を捨て、全てをかけて一世一代の勝負をする
やはり覚悟を持った戦のことを歌ったんですよね。

この由来と意味を踏まえて使い方を例文とともに見ていきましょう。

使いかた

まずは、例文を見ていきましょう。

反信長勢力は、灼けるような期待を抱き、
信長とその勢力は乾坤一擲の大勝負を覚悟した。
その信玄の不可解な西上中止である。
池宮彰一郎『本能寺(上)』より引用

連邦軍の艦艇の大半が動員された
乾坤一擲の作戦である。
全滅に追いやれば連邦の敗北は必死である。
富野由悠季『機動戦士ガンダムⅢ』より引用

という風になります。

日常では以下のように使います。

  • この試合は、彼の乾坤一擲ともいえる大試合だった。
  • 今度の試験は、正に乾坤一擲の気合で臨む。
  • というように使います。

    何か、勝負をかけることがあり、
    其処に臨む覚悟の大きさを
    示す
    ような場面で使います。

    同じような意味を持つ類語や
    英語ではなんていうのか見ていきましょう。

    類語・英訳

    類語

    よく似た意味の言葉としては、

  • 一か八か
  • とか

  • 当たって砕けろ
  • 等があります。

    全てを賭けて、大勝負をする意味がありますね。

    英訳では次のようになります。

    英訳
  • All or nothing(全てか無か)
  • とか

  • The die is cast.(賽は既に投げられた)
  • となります。

    どれも、すべてをかけて
    得られるかどうかなんてことを表していますね。

    さぁ、今回の乾坤一擲についてまとめていきましょう。

    まとめ
    今回の乾坤一擲には、全てをかけて勝負するといった意味がありました。

    それも、又、項羽と劉邦の話が絡んでいましたね。

    その頃を偲んで読んだ詩がもとだという事もわかりました。

    ですから、使い方も勝負ごとに使う事が多くなることもわかりました。

    由来を理解すると意味も分かりやすくなりますね。

    類語や英訳も見ていきました。

    項羽と劉邦の話にはいろんな故事成語があります。

    それくらいドラマチックで
    学ぶところが大きい話ともいえます。

    中々彼らのような人生ではありませんが
    精一杯学んでいきたいものです。

    最後までありがとうございました。

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