昨日ドライブに行って来たのですが、やはり長丁場の運転は疲れました。
それで今日ゆっくり目に起きたのですが、
ストレス発散に行って、
「あー疲れた!」
って言うのは本末転倒(ほんまつてんとう)なんじゃないかな。
そんな風に思いました。
あれ?でも・・・・
チョット待ったぁ!!
その使い方で本当に合っているのか?
知らないだけで、違う言葉が本当はあるんじゃないか。
最近ブログを初めて自分の日本語の使い方に疑問を持ち始めています。
うーん。
これは匂うぞ!!!
調べなければ!
というわけで!
今回も色々しらべてきました。
まずは、正しい意味から見ていきましょう。
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意味
本末転倒の意味は次のようになります。
肝心なものと、そうではないもの
重要なものとそうでないものを間違っている。
とかつまらない事柄と本来重要視しなくてはいけないものが逆転してしまって
つまらない事柄に、入れ込んだりしている状態とも言えますね。
なるほどぉ!!
さっきの僕の日本語少し怪しくなってきました。
語源から、本来の意味を深く掘り下げていきましょう。
語源
本末転倒の語源は、実は次のようになります。
広く武家や庶民のための宗教に様変わりしていきます。
そこで、宗教の本山より地域密着の末端の寺院が
段々と檀家や進行している人を増やし力をつけていき
とうとう本山よりも力をつけて立場が逆転してしまいます。
そして、元々、根本である本山と、
枝葉末節である末寺が転倒(逆転)してしまった。
これが、本末転倒の語源となりました。
この中で、「本末」の
「本」とは、本山を意味し、
「末」とは、末寺を意味します。
日本で生まれて言葉だったんですね。
ウーン、ますます怪しい!!
正しい使い方は、どうなんでしょうか。
例文と共に見ていきましょう。
しょせん法は人が運用するもの、人が生きよいために作られるべきもの。 法によって人が苦しむのは、本末転倒(ほんまつてんとう)ですわ。
井上祐美子『五王戦国志7 暁闇篇』より引用
そもそもソ連が私たちを抑留したから問題が起こったのです。 ソ連の責任を将校のつるし上げで免れさせようというのは本末転倒です。
御田重宝『シベリア抑留』より引用
日常では、次のような使い方になります。
身体を壊して学校に行けないなんて本末転倒だな
とか、
リバウンドしたってそれって本末転倒じゃない?
なります。
目的と手段を取り違えるという意味で、
本末転倒を使うと、私はちょっと違うような気がします。
ただ、目的を達成するためを根本ととらえるならば、
手段で結果が変わる時があります。
間違ったやり方を、いつまでも続ける事は、
本末転倒と言えるでしょう。
では、類語や英訳はいかがでしょうか。
類語・英訳
類語
これは、主と客の力関係が逆転するという意味になります。
後、
本末顛倒は、本末転倒と同じ言葉になります。
英訳
英訳では、次のようになります。
これは、
本来馬にひかせる馬車を、馬の前に持ってくる。
という意味です。
目的に沿わないことをするという事で、本末転倒となります。
なるほど!!
色々調べましたが、
簡単にまとめていきましょう。
まとめ
今回の僕の疑問は、
本来目的は、ドライブしてストレス発散して
元気になる事でした。
それを、
「あー。疲れた」
なんていうのは、本末転倒と言えるのかという事でした。
元気になるという目的から違い疲れてしまった。
誤った手段をとったという事では、
本末転倒と言えるでしょうか。
根本と枝葉を取り違える
という元々の意味からは、
少し離れている気がします。
語源も、本山と末寺の力関係の逆転現象
から来ているので、
本来ドライブでストレス発散という根本から
ストレスがたまったという意味では
あっているような気もします。
難しいですね。
もしかしたら、
かえって「ストレスがたまっちゃった」なんて言って
誰かに「それじゃあ本末転倒だね」
と突っ込まれた方が文脈はあっているのかも。
英訳や類語もチェックしました。
英語では、馬が出てくるんですね。
今回調べて、やはり日本語の難しさを感じました。
最後までありがとうございました。
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